うつ病、ストレスとメラトニンの関わりとは?
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うつ病やストレスに立ち向かう抵抗力をつけるためには、セロトニン神経を鍛えるのが一番です。
「うつ病」という言葉が社会的に認知されてどれくらい経つでしょうか。長年続く不景気のためもあってか、現代社会はストレスに溢れています。
そのような社会ではうつ病の患者さんが増えてしまうのも仕方がないこと、と言えるかもしれません。しかし、同じ社会に生きていても、ストレスに強い人と弱い人というのは存在するように思います。
このようなストレスに対する耐性の強さは、生まれ持った性格の違いで決まっているのでしょうか?
私はそのようには思いません。ある程度生まれつきに左右される部分はあったとしても、人の思考というのはその大部分を、脳内の伝達物質やホルモンに支配されるものです。精神的な安定をもたらす伝達物質といえば、なんと言ってももセロトニンです。そこで、次のように考えることができるのではないでしょうか?
脳内でセロトニン神経が強く、セロトニンの分泌量が多い人はストレスを受け流すことが上手であり、ストレス耐性も強い。それとは逆にセロトニン分泌量が少なかったり、あるいは昼夜逆転の生活などでセロトニン神経が弱っていると、ストレスに簡単に負けてしまう
これは突飛な考えでもなければ、私の独自の考えでもありません。うつ病患者の人にセロトニンを投与することで、症状の改善が見られることはよく知られています。
うつ病とコルチゾール、メラトニンとの関係
ストレスが過剰にかかり続けると、ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されることにより、メラトニンの量が減ってしまうということがあります。
この事について詳しくは、コルチゾールについての記事をご覧ください。
ストレスが自律神経のバランスを崩す
うつ病とセロトニン・メラトニンとの関係といえば、自律神経との関わりも述べないわけにはいきません。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあります。交感神経は起きている時や緊張状態で優位になり、副交感神経は寝ている時や、リラックスしている時に優位になります。
これら2つの神経は互いにバランスを取って、内臓の働きや血管、呼吸などをバランスよくコントロールしています。
ところが、ストレスがかかり続けると自律神経のバランスが崩れてしまいます。それはストレスホルモンとも呼ばれる、コルチゾールに交感神経を刺激する作用があるためです。
ここでも、セロトニン神経を鍛えることが問題の解決に役立ちます。セロトニンには交感神経を刺激する作用があり、逆にメラトニンには副交換神経の働きを活発にする作用があるためです。
多くの場合、自律神経の乱れというのは交感神経の活動が過剰になることにより起こります。したがって、普段の生活を見なおしてメラトニンを多く分泌するようにすれば、交感神経と副交感神経のバランスを整えてもとに戻すことが可能になります。
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