メラトニンは生理痛を和らげる
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メラトニンには生理痛を和らげる効果があります。いえ、もう少し正確に言うと、メラトニンが欠乏すると生理痛が酷くなってしまうという述べ方のほうが正確かもしれません。
そもそも生理中には何が起きているのか
生理の時に起きていることを、簡単に振り返ってみましょう。
子宮には、「子宮内膜」と呼ばれる組織があります。子宮内膜の表面には「機能層」と呼ばれる部分があり、この機能層は、受精が起きた時に、受精卵のベッドの役割をするところになっています。
月経時に出血とともに剥がれ落ちるのも、この機能層です。
エストロゲンが機能層を作る
子宮内膜の機能層を作るのに関わっているのが、女性ホルモンのエストロゲンです。ところが、何らかの理由でエストロゲンの分泌が過剰になると、機能層が作られすぎて分厚くなってしまう、ということが起こります。
月経時に機能層を子宮内膜から剥がすのに、プロスタグランジンという成分が使われます。ところがエストロゲンの過剰分泌で分厚くなった機能層を剥がすためには、普段よりも余分なプロスタグランジンが必要になってしまいます。
ところがこのプロスタグランジンという成分が問題で、痛みを生じさせる原因物質であったり、あるいは生理痛の原因物質そのものだったりするのです。
メラトニン欠乏がエストロゲン過剰につながる
では、エストロゲンが過剰に分泌されてしまう理由は何でしょうか?その一つの原因として、メラトニンの分泌不足が挙げられます。不規則な睡眠を続けることでメラトニンの分泌量が減ってしまうと、代わりにエストロゲンの分泌量が増えてしまうことが指摘されているのです。
エストロゲン自体は女性の体にとって必要不可欠なホルモンですし、美肌を作ってくれるという大切な作用もあります。しかしここで述べたように、多すぎるのも逆に害になってしまいます。
エストロゲンの分泌量を適正に保つために、睡眠は規則的に取りメラトニンの分泌を促しましょう。
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